Hira2’s.diary

そらはいつだって淡々としている――。

月別: 2017年2月

七人の子鬼たち。

2017/02/28 0:00

土曜に、「今週」という言い方をすれば、去る一週間のことだ。
日曜に「今週」と言えば、来たる一週間を指す。
それは、始まりが日曜日だからだ。これに異論はなかろう。

となると、カレンダーも当然、日曜始まりだ。
あれは働く人に向けて、日曜を最初に記すことで、一週間をできるだけ短く見せようとした配慮でもある。
が、たまに月曜始まりを見かけたりする。街の床屋さんやディーラーさんは喜ぶかもしれないが汎用性があるとは言い難い。
贈答品で頂く手帳や卓上カレンダーがこのタイプだと、もう論外である。

左端を赤、黒を挟んで、右端が青。
カレンダーはこうでなくてはならない。
それは、まるで人間みたいじゃないか。

ある日、僕はこう言った。
「赤は、赤ちゃんだ。産声を上げ、顔を赤らめて泣く初々しさがあり、次第に貫禄ある顔つきになる。それは何色にも染まらない黒のようだ。最後は、付きあがってブルーになる。」
すると、こう反論される。
「でも、恥ずかしがり屋の大人だと、毎日が赤になりますよね。年中祝日ですか?」

またある日、僕はこう言った。
「赤は、テールランプだ。黒がどっしりとした車体であり、ブルーはヘッドライトだ。警察に止められて、整備不良で減点だ。泣く泣くゴールド免許をはく奪され、本当のブルーになれる。」
「でも、土曜が黒のカレンダーもあります。それだと、整備不良&無灯火ですか?暴走族並ですね。」

さらにある日、僕はこう言った。
「赤のレターパックプラスを使ったけど、ちょっと勿体無い感じがする。じゃあ次に、普通郵便を5回使ってみた。でも、無事に届いたか不安だ。そうなると青のレターパックライトが、一番お手頃だと気付く。」
「細かいですね~。それをいうなら、赤鬼と青鬼に挟まれ、仲良く歩く黒子たちと表現したほうが微笑ましいですけど。そういえば、道頓堀の赤鬼青鬼は、まだあるんですか?」

人に唯一、一貫性があるとしたら、
自分の都合のためなら、どんな仮説をもこじつけ、無数の脇道を作り上げてしまうことだろう。
たとえ常識や慣習など、人間の欲の前では無力なのだ。

最後に、こう言った。
「もう全部、黒でいい。ただ、日曜始まりだけは変えるな。何事も首尾一貫だろ。」
「わかりました。ではなぜ、このブログのカレンダーが月曜始まりなのか説明してください!」
「う、生まれつきだ。もうこうなったら、虹のカラフルで、金曜始まりにししてもいい!」

この世は異論だらけ、カレンダーも天邪鬼だ。
まぁ、そのほうが、生きる意欲が湧くというものだ。

 

P.S.
赤、青、黒の三色ボールペン、大事な書類に赤で書く。

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小学生のままが良かった。

2017/02/27 0:00

まもなく卒業式だ。
小学6年生は初めての式で、予行練習や進級準備でいろいろと忙しかろう。

忙しいのは、5年生もだ。お別れ会なるもので、笑いを企画しなければいけない。
ある小学校では、「ブルゾンちえみ」の劇をするらしい。
「ブルゾンちえみよ!ブルゾンちえみ!」、子どもたちは息を巻いて話しているが、こっちはまったく分からないのだ。誰だ、それは。
堀ちえみなら知っているが、彼女と卒業式に接点が見当たらない。子育ても落ち着き、またブレイクしたのだろうか。

「もう、調べてみ、YouTubeで~。」
いつもこうやって、軽くいなされる。
なんでもYouTubeで解決できると思っているのか。中高になって、ユーチュー部があると思ったら大間違いだぞ。

面倒くさい気持ちを押し殺し、動画を一応見てみた。
たんに書類をばら撒くOLさんじゃないか。会社だったら、とっくにクビだろう。

同じように、卒業証書をばら撒くとうオチか。だったら、現金か白紙の小切手にしてほしいものだ。
しかも台本まで学校が用意している。テレビばかり見ずに勉強しましょう、という学校の威厳も、なんたる薄弱さだろうか。

いざ本番当日、知らない保護者やPTA役員はどうリアクションしたらいいのか。
顔を引き攣らせて笑みを浮かべ、全然ツボではないところで手を叩き、なぜか、卒業式とは違う涙が溢れだし、思いもよらない寒気に襲われ、保健室に逃げることだろう。

 

お別れ会なのだから、真剣にお別れを伝えたらいい。別におちゃらける必要がない。

「5年間ありがとうございます。一番の思い出は、よくそこまで先輩ズラできたものだと感心したことです。上級生なのに生活態度は、全然下級でした。無くなった傘は何本だと思っているの?100本、あと5,000万本。おかけで培われたのは、友達できるかなより、100人乗っても大丈夫イナバの精神です。先輩たちは、おそらく中学でいじめられることでしょう。したことは返ってくるのです。でも再来年、助けに行きます。」と、本音で伝えたらいいのだ。

でも、これらの言葉には重みがある。
わずかな愛が垣間見えるのだ。

言葉を贈るときは、ほぼ10割の本音と一滴の優しさだろう。
無機質に入ったボウルのメレンゲも、たった一滴の食紅で、ふぁっと広がるのだ。

10プラス一滴。さあ、華々しく中学校に行ってきー。

 

P.S.
たった一滴の涙も、海になる。

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商売のナルシスト。

2017/02/26 0:00

家族風呂なんかの「お時間10分前です」は、大変有難い。
鏡の前で、着替えるのも忘れるくらいに自分の体に惚れ惚れしているときがほとんどだ。
こういった声掛けは、防衛対策にも寄与している。
もしかしたらお客さまがお風呂で浮いているかもしれない。宿と間違えて、布団を探しているお客さまに気付きも与える。

しかし、「ラストオーダーになりますけど、他にご注文はございませんでしょうか?」の声掛けは、いただけない。
意気揚々と、溢れんばかりの声で嬉しそうだが、お客さまは、会話の途中に割って入られ、相当拍子抜けするものだ。

くつろいで談笑しているときに、閉店時間なんか気にしないだろう。アルコールよりアンコールだ。
大抵のお店は、ラストオーダー閉店30分前と書いてある。21時なら20時半だ。
閉店と同時に帰りたくて仕方がないスタッフたちが、後片付けや売上げ計算をする時間を見込んでのことだと思うが、それだったら、初めから閉店時間を20時半にすればいいではないか。
その上で、小さく「21時ラストピリオド」とか「21時強制退場」、「21時を回りますと店長が豹変致します」と書かれたほうが、もっと分かり易いと思うのだ。

営業時間を、ちょっとでも長く謳ったほうが得なのだろうか。
それなら、昼間12時間営業して、ラストオーダー12時間前にすれば、晴れて24時間営業の仲間入りだ。
お店が開く時間をお客さまは、ちゃんと守っているのだから、今度はお客さまが帰りたくなるときまで見守るのが、商売魂というものだろう。

そもそも、営業時間があること自体がおかしい。
「営業中」の看板が、「私、呼吸しています。」に等しい。
モノを売り切れば、そこで終わりだ。「一日限定30杯」とか、「一日売上げ30万円にて終了」にしてみてはどうか。きっと、たった一人で30万円をはたいて買い占めるアホが出てくるに違いない。でもそれでいいのだ。
商売は、時間を設けるより、お金を儲けるところだ。
時間の告知は、有事や災害があったときだけでいい。

仕事は、腰を折るより、くびれを作るのだ。
メリハリある仕事とは、自然なスマート体型をいうのだろう。

せっかくのいい姿である。
鍛える時間よりも、自分に浸る時間のほうがもっと大切だろうと思う。

 

P.S.
「準備中」と「研修中」の撤廃。

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男女すべてがプリンセス。

2017/02/25 0:00

ある美容室の前を通ると、男性スタッフがこっちをジッと見ている。ちょっと危険を感じる。映画『リリーのすべて』のような世界は御免である。
それにしても、ほぼ女性客なのに、なぜ男性がいるのだ。それにきまってナヨナヨしているが、美容師界には、プロレスラーみたいな筋肉隆々の男性はいないのか。

張本勲氏がいたら、間違いなく「喝(かつ)!」と怒号を浴びせられるだろう。いつなんどきご本人が美容室でアフロパーマをかけるか分からないのだ。

スタッフは、どうやって担当を割り振っているのだろうか。男性客には男性スタッフがつくとか、それとも、男性志向の男性客向けなのだろうか。
女性客には、当然に女性が担当したほうが、世の旦那さまも、安心して奥さまの美容室帰りを待つことができるというものだ。

そういえば、子どもの頃の床屋は、恰幅のいいおばちゃんがいつも担当だった。出っ張ったお腹がいつも肘に当たって、まだ携帯電話もバイブ機能もなかった時代なのに、グルグル振動が鳴り響いていたものだ。自分が食べられるのではないか心配になったが、肝心の亭主は、おじさん客を相手にしていた。
商売は、ここが難しい。

男性保育士が女児のおむつを替えていいのかと是非が問われた記事があったけど、喫茶店でも、男性スタッフが男性客に運んだらイラっとされるし、女性客だって、カッコいい男性以外に運ばれたくなかろう。
女性同士だと、映画『キャロル』のような華々しい世界があるけど、男性のサービス業はなかなか難しいものだ。

そんなこと考えながら歩いていると、近所の美人ママを目撃した。
一人、旅行代理店の前でパンフレットをまじまじ見ている。
クルーズ船の旅うんちゃらと書かれているようだ。夫婦で行くのだろうか。
嫌、よく考えたら、豪華客船の乗客9割は、単身の女性と聞いたことがある。老夫婦など仲睦まじいカップルが乗っているのではない。結局、相手探しが目的なのだ。
なんなら、さっきのリリーを紹介してあげようかとも思った。

異性や、ビジネスパートナーで、相手にいくら合理的なことを追い求めても、大抵、答えは出てこないものだ。仮に見つかったとしても、短命だろう。
原因は簡単だ。他のパートナーに代われば自分はもっと輝けると、人はいつまでも思い続ける生き物だからだ。

企業でも、部下が使えなければ、好きな部下だけを育てようという風潮だ。
しかしそんな上司は、すぐに禿げるだろう。

まるで毛がない部分にだけ、必死で育毛剤を振りかけているようだ。
志向は、髪の毛と同じだろう。全体的かつ自然体に伸びるものだから。

 

P.S.
男性のほうが、毛根は浅いくせに、嫉妬深い。
だからこそ、それに向いた仕事がある。

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夢の全力投球。

2017/02/24 0:00

うどん屋に行きたくなった。
『あたしンち』で、そばにコロッケを入れる場面があったのを観て、食べたくなったのだ。

しかし連れが、寿司を食べたいという。
「冷え切った体には、やっぱり寿司だよね」、そう自分に言い聞かせ、車を走らせていたら、『スシロー』の看板が見えてきた。

バッティングセンターのような名前だ。中を覗いてみると、夕飯タイムということもあって大混雑ではないか。だが、みんなバットを持っていない。備え付けのバットは大抵へこんでいるものだ。が、それにしても、よくあれだけ並べるなぁと感心してしまう。

また車を走らせると、『くら寿司』の看板が見えてきた。今後は、倉の形をしたバッティングセンターだ。意識してないだけで、結構あるものだ。

中に入りテーブルに座ると、ぴゅん!となにかが視界を横切って行った。
「わたる」が投げたボールに違いない。この店は、お金を入れる前から、投げつけてくるらしい。
しかしバットもヘルメットも見当たらない。
連れが、「手でいく派?」なんて聞く。
「お、おー、そりゃ手さ。」と強がったものの、あれだけの剛速球を手で打つのか。
動揺を抑えている隙に、気が付けば、なぜかテーブルの上にタンタン麺がある。

困惑の中、また連れが、「帰り、『かぶり』にする派?」なんて聞いてくる。
ヘルメットを帰りにかぶるのか。それだと意味がないだろう。硬式球の恐ろしさを知らないのか。

すると今度は「しらす食べよう。」と言い出した。
やっぱり、自分を死なす気だ。呑気に、タンタン麺を食べているが、味も死ぬように辛い。そうか、味覚でやっつける気だな。辛いものを辛いとなかなか言えない心境をうまくついている。

早く逃げなければ!

――という場面で、目が覚めた。

このように、夢の中では、かい離が激しいものだ。突然、自分が総理になる日だってある。
けど現実は、毎日似たような事象に囚われ、クルクル回っているお寿司やバッティングマシーンのようで味気ないものだ。立て続けに流れてくる直球を選りすぐっているようで、実は選ばされているだけなのだ。

そういえば、高級な寿司屋は、醤油をつけて食べるという概念がない。
握る人が、その日の気分にあった味付けを施すのだ。野球だって、体力と握力のある人が投げるボールは、鉛のようだ。想いは重いとうことだろう。

煮たり、炙ったり、日々の材料や鍛錬を余すことなく表現できる技がある。
まさに夢のような話なのだ。

 

P.S.
大将の前で醤油をつけろうものなら、一貫の終わり。

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僕の左手は超合金。

2017/02/23 0:00

手袋と靴下は、必ず片方だけ紛失する。
まぁ、いつものことである。
靴下はまだいい。でも手袋だと両方兼用とはいかない。
毎年12月頃に買って、2月頃には姿を消し、決まって左手だけがなくなるのだ。子ども用みたいに紐を付けたいくらいだ。

まくらの下、布団の下、じゅうたんの下、家の中をあと探そうにもモノがほとんどないのに、よく無くせたものだ。
あと考えられるとしたら、照明の中か、郵便受けくらいだ。見たら、靴下だけ見つかった。
もしかしたら、両隣のOLさんの部屋か。いや先日、差し入れを持って遊びに行ったら、2件とも丁重に断られたはずだ。夢の中で。

じゃあ、歩いているときに落としたのか。
通行人に、「僕の左手知りませんか?」と訊きまわったら、不審者か、ブルーハーツのメンバーと思われるだろう。

いっそ、両方を無くしてしまったほうが潔いのに、右手だけはめて使っていると不思議と無くならないのだ。10年前に買ったラコステの右手袋は、しつこいくらいに生き残っている。

しかし、どうして左だけなのだろうか。
スマホを扱うときは、右だけ外していたはずだろう。マウスを触るときも、キャッチボールするときも、知らず知らずのうちに外しているのは右のはずだ。
いつまでもあると思うな親と左なのか。

そんなことを考えながら、ゴールドライタンに目をやると、こいつは両手が無くなっていた。
真実は両方にある、を思い出す。
ギッチョがいるから、右利きという言い方ができる。
左翼がいるから、右翼が存在できる。
片親の家庭がいるから、両親がいるという言い方でできるのだ。

嫌いな物から食べる人と好きな物から食べる人がいたとしても、前者は、口の中で、順番に最高を味わうことができるし、後者は、お皿の上に残っている料理の中で、順番に最高を味わうことができる。どちらも最高なのだ。
どちらかを失わないと、両方の良さが分からないのだろう。

たまには右手袋を左手にはめてみた。裏表逆だ。
でも、手袋がこんなにも温かいのかという気付きにも出会えた。

無くすことは、得ることなんだなぁ。
意気揚々、左手は寒風に晒し、右手は日替わりお洒落で外出している。

 

P.S.
大きい交差点の角地にあるコンビニやガソスタは、よく潰れる。

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ハイ億のオーラ。

2017/02/22 0:00

イオンのラウンジを初めて利用してみた。
新聞、雑誌、ドリンクサービスや試食のお菓子まで付いてくる。

優雅な空間を売りにしているはずが、はじめマックの店内かと思うくらいに騒がしい。収納に困った太い足を組んで、会話ダダ漏れで話す女性たちでいっぱいだ。

あと、壁に貼った注意書きが多い。
「ドリンクは、一人一杯まででお願いします」、「一回30分以内でお願いします」、「お菓子は一組一皿までです」、「お静かにお話ください」、「走らないでください」、「寝ないでください」、「念仏を唱えないでください」。
もしかしたら、優位性を誇示しているのは、提供者側だったのかもしれない。
どこか、罠にまんまとハマった感がして、どうも落ち着かなくなった。

 

落ち着かない場所は他にもある。
マイレージ高得点、アメックスゴールド以上の人に向けた空港のラウンジもそうだし、昔のシティバンク銀行は、1千万円以上の預金者は、待合室が別だった。500億持っていようが、同じVIPルームなのだ。しかも、みんな足を組んでいる。「あっ、あの人、相当お金持ちかもしれない」とお互いをけん制し合うような眼差しだが、みなギリギリしか持たないミーハーだろう。

ガソリンスタンドでも、ハイオク満タンを告げると、サイドミラーに「ハイオク給油中」の襷を掛けられる。車にマラソンをさせる気だろうか。
恥ずかしいし、それよりも、「水分補給中」とか、「まずい、もう一杯!」のほうがウケがいいし、もっと恥ずかしいだろう。
このままサービスが肥大化して、飲食店でも、「松坂牛注文中」札をテーブルに置かれる事態を懸念してしまう。

さて、大丸や三越など、高価な紳士服売り場の女性は、お客さまにいろいろと話しかけてくるものだ。
この前も、試着したパンツがパツンパツンで、「スパイダーマンみたいだから、ワンサイズ上げてください。」と頼んだら、「それがいいんですよ!映画よく観られるんですか?」と話しが膨らんでいく。しまいには、どこに住んでいるのか、家族構成から、血液型まで、ベラベラと語るに落ちてしまった。

女性は、乗せるのが上手いものだ。
でも、そうやって自分にとっていい服を選んでくれている。

それ着て、颯爽と街を歩く姿がかっこいいとよく言われる。店員から。
まるで、木村拓哉がスパイダーマンになったみたいだ。
大勢の目を引く本当の理由は、女性店員の想いが服に込もっているからだ。
想いは放つのだ。落ち着くとは、そういうことだと思う。

 

P.S.
ハイカラよりも、「ハイ!それ!」。
店員のおすすめには即答で。

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愚計メール。

2017/02/21 0:00

都道府県別、警察の防犯メール配信なるものがある。
福岡であれば、「ふっけいメール」だ。

県下事件はもちろん不審者情報などが逐一配信され、地域も細分、福岡市博多区、中央区など具体的に設定でき、波田陽区や闇市以外であれば、何か所でもチョイスできる。

その内容も子細だ。
≪〇月〇日〇時〇分頃、〇〇区〇〇で、見知らぬ男から「ちょっとこっちに来て、お菓子あげる。」と下校中の小学生が声を掛けられる事案が発生しました。男は50代、服装の特徴は・・≫

一日1~2件、似たような内容が流れてくる。
確かに、こういった情報は小さな子どもをもつ保護者にとって有難いだろう。
まさに、父兄(ふけい)メールだ。

しかしたまに、不可解な内容も来る。
≪通行中の女性が、見知らぬ男から「暇?どっか行かん?」と声を掛けられる事案が発生しました。男は、年齢20歳前後・・逃走中。≫(原文ママ)

ただのナンパだ。
しかも逃走中とあるが、まだその辺で呑気にウロついているだろう。
もしくは、あまりのモテなさに、近くのスタバでうなだれているかだ。
「どっかに行こうよ。」という誘い文句に聞こえるが、本人は、「いざゆかん」と、旅の途中の気合いだったかもしれないのだ。それだと、失敬メールだ。

そもそも見知らぬ人だからこそ、声を掛けるものだ。
知っている人にイチイチ話し掛けないだろう。

最近、マンション内で住人同士の挨拶禁止が話題になった。
女性と子どもには挨拶さえ、声を掛けてはいけない風潮になってきた。

でも、名案だと思った。
相手に会釈だけで済ますというのは、畏敬の表れだ。無視するには勇気がいる。
どうしても挨拶したければ、ボールペンに「おはよう。」と声を掛け、「おっ、今日もくびれてるね~」と、花瓶に話し掛ければいい。

話し掛けられる側にも責任があるだろう。
普段から、自信をもって歩いているだろうか。くつはいつも綺麗だろうか。

自分が子どもの頃は、くつがボロボロでもどの大人も声を掛けてくれなかったものだ。くつを凌駕するほど、品格ある畏れ多い子どもに映ったのだろう。

声を掛けられるうちが花である。
人は、受信メールのように、恵まれた人生を簡単に拒否する習性があるのだから。

 

P.S.
≪登校中の小学生が、見知らぬ男から「おはよう、頑張って!」と声を掛けられる事案が発生しました。男は、孫10人、ひ孫20人いる90歳、下はももひき、上はヨレヨレの白いシャツ、・・一緒に散歩していた薄汚い飼い犬とともに犯人を確保しました。ご協力ありがとうございました。≫というメールが流れてきだしたら、拒否しようと思う。

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不整然(生前)。

2017/02/20 0:00

病院のお見舞いに、ポテトチップスが食べたいというから、チップスターを友人に買って行った。

「惜しい!」
「そのなに欲しいか。ホラ。」
「いや、それは違うと言ってるんだ。カルビーのポテチじゃないと、今は食べる気がしないんだ。」
「なに?見た目も味もほぼ一緒じゃないか。ジャガイモに失礼だろう。ヤマザキと団体訴訟を起こすぞ。」
「あなたに何の被害があるの?」
「220円という経済的被害だ。」
「細かいなー。ちゃんと有難く食べるよ。」
「じゃあチップスターは、いつが食べごろなんだ?熟すのか?」
「いやいや、それは気分でしょ。」
「なんだ、その林修みたいな言い方は。じゃあなぜ今は、カルビーなんでしょ?」
「今は、ガリガリと噛みたい気分で、口の中で刺さる感じが欲しんだ。」
「マゾみたいな奴だな。点滴と注射じゃ物足りないのか?だったら、主治医を呼んできてやる。」
「いや、あの食べ終わった後、口角がヒリヒリするのがいいんだ。」
「今度は、ヒリヒリか。だったら口の周りにメンソレータム塗って、山椒と一緒に食べたらいいじゃないか。」

「分かってないなー、あの良さを・・」
「そんな遠い目して、明日死ぬのか?」

「映画館でも、ポップコーンよりポテチを食べながら鑑賞に浸りたいんだ。周囲への咀嚼音を気にしながら、口で溶かしつつ、映像が賑やかになったのを見計らって、またガリガリ噛むあのシリアスな食べ方がいいんだ。」

「そうか、やっぱり明日死ぬのか・・」
「話聞いてたか?」

「聞いてるよ。要は、あのバラバラ感だな。手に取るまでは分からないけど、口にするとき、小さいものもあればドデカいものもある。だからとて、後回しするわけではない。運命に逆らわず、最後のボロボロになったカスまで完食する達成感だな。
「そ、そうだよ。食べた感があるよね。」
「どんな不都合をも受け入れる熱い姿勢がいいんだろう。」
「そう、そう。最後に指をなめるのもいいよね。」
「うわぁ、ばっちい!」
「そこ、冷たいな~。」
「人が一番熱くなれるのは一瞬なんだ。明日や明後日のポテチより、今のチップスターでしょ。」

 

P.S.
肺炎をこじらせた友人は、まだ入院中である。完治はいつでしょ。

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ユンボのチョンボ。

2017/02/19 0:00

「バキッー!」とけたたましい音がして、すぐにドーン!という地響きがした。
間違いなく、事件だ。
小錦が落ちてきたか、名前が「バキー・ドーン」という人の身に、何かあったに違いない。
急いで外に出てみると、ユンボが街灯をなぎ倒したのだ。

「あー!社長、電柱が倒れましたー!」とおいちゃんたちの怒号が聞こえる。
駐車場の拡張工事中、業者が誤って倒したようだ。
先日は、一か所でペンキ塗りが始まったかと思えば、今度は別の至るお宅でも、ペンキ塗りや造成工事が始まった。不思議なものである。

その一帯で業者からローラー営業をされたのか、ご近所同士、嫉妬のリフォーム合戦に乗り出したかのどちらかだ。

 

近くまで見学に行ってみたが、家人が一向に出てこない。
業者の社長に声をかけてみた。
「この家の方(施主)はいないんですか?」
「ちょうど今日から、外国に行かれて連絡取れないんですよー」

外国ってどこだ。騒音を避けるべく、自分たちだけ海外に逃げたのか。
随分、呑気な所有者である。
この業者が血迷って、家を解体したら、どうするのだろうか。
帰国して自宅が更地になっても、時差ボケのせいだと言って、家の帰りを待つのだろうか。新手の強盗だったらどうする。

「名刺持ってますか?」と訊いてみた。
ペラペラの財布から、やっと出てきた名刺がヨレヨレだ。これも偽物かもしれない。
結局、警察を呼んで人定してもらった。

ところで、留守にすると、どうしてこうもトラブルが発生するのだろう。
出張に行けば、家庭内で問題が起こる。
会社の社長が遠方にいるときに限って、社員が問題を起こす。
ネットサーバーも落ち、ブレーカーや、珈琲カップ、やる気まで落ちるのだ。

仮に自分が当分、留守にするときは、できるだけ他言しないようにしている。
すぐに帰って来られない場所だったら、尚更だ。

ちなみにパワーショベルの土を掘る手は、前側に見えて後ろ側である。
前に進んでいるようで、バックしている。だからバックホー。

喉から手が出るほど欲しいときは、尻尾でつかみ取ったほうがいいということか。
バカンスだったら、掘った土を周囲にまき散らすではなく、胸の中に埋め立てたほうがよさそうだ。

無事、街灯も新品になり明るくなった。先見は、明るいほうがいい。

 

P.S.
旅行カバン、おみやげは、全部輸送。

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1...最後
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