Hira2’s.diary

そらはいつだって淡々としている――。

四月になれば。

2017/03/25 0:00

「もう三月も終わるね。一月は行く。二月は逃げる。三月は去る」
「うんうん。で、四月は、なんて言うんだろ?」

「んー、し、し、出発?あと、心機一転も合うね」
「ん~思うに、四月が四十肩。五月が五十肩。六月が六十型テレビだ」
「なんで最後だけテレビなのよ」
「じゃあ、テレビ?」
「?って語尾を上げただけじゃないの」

「君こそ、さっき『出発?』って語尾を上げたじゃないか」
「ま、そうだけど・・」
「だいたい、女性はみんな妙なところで疑問符を付けるよね。相手の出方を窺っているのか知らないけど、この前も、『今日は、春の寒波に見舞われるらしいよ。場所によっては、雪?が降るみたい』なんて言ってたじゃないか。なんで『雪』と断言しないで、『雪?』になるんだ。その調子で、桜の咲き方も、『五分咲き?』『七分咲き?』なんて聞いてくるんだろ」
「いいじゃん、別に」
「いや、断言するところを疑問にするのは、どう考えてもおかしい。それじゃ新喜劇の『おじゃまします、か?』と変わらなくなる」

「でも、疑問形にしなくちゃいけないところを偽って断言するよりマシよ。この前だって、あなた『このお店、美味しんだよ!』なんて言いながら、フィンガーボールの水を飲んでたじゃない。本当は初めのお店だったんでしょ。別のお店でも、瓦そばのもみじおろし一口食べて、『このニンジンおろし、美味しいね』って言ってたし、あそこまでサラッと断言されたら、吹き出しそうになるわ」

「さ、さすがにレモン入りの水だったら飲むだろ。それに、ニンジンおろしの件は、君の鼻から麺を出すためだ。本当に初めてじゃない!西洋料理は、その日以前に2.5回は行ってた」
「何、その0.5って?」
「映画で観たシーンも、0.5にカウントされるんだ」
「まさか、そのシーンを5回観たから、2.5って言うんじゃないでしょうね?」
「それの何が悪い。本や映画で得たものも全部、カウントしていいんだ。そして6回目はタダだ」

「でも観たことと、実体験は全く違うわ」
「いや、ほぼ一緒だ。そもそも体験ってなんだ?まるで現実と理想を棲み分けしているみたいじゃないか。それは、自分と他人を区分けしているようなものだ。本来、自分自身だって他人でもあるんだ。にわとりとたまごはどっちが先かの話じゃないけど、そもそも順番なんてどうでもいい
「よく、わからない・・」
「一カ月間が半月程度に早く感じられるのも、年の初めを超理想として、理想と現実がちょうど混じり合う濃霧の中を三月まで歩いているからだ。でもそれがいいんだ」
「ん~、そうかな・・でも、疑問符はもとより感嘆符も不要よね。四月は、終止符だから」

 

P.S.
毎日が朝ドラ。

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