Hira2’s.diary

そらはいつだって淡々としている――。

時間の胡桃。

2017/03/06 0:00

自宅のコピー機で印刷していると、赤ランプが点滅しだした。
紙詰まりか、もっと印刷したいと駄々をこねているか、宇宙に帰りたいかのどれかである。
よく見ると、液晶画面に、『カートリッジの準備をおすすめします。』と表示されている。『鈴木太郎』ではない。

車にもエンプティランプがあるし、こういったシステムは大変有難い。
印刷中のインク切れは、トイレの紙が途中で切れたくらいにショックである。
もう少しデリケートに言い換えると、お好み焼きを食べるとき、残り僅かのマヨネーズを思いっきり絞り出したら、「ブピッ」と音を立てたときくらいにショックだ。しかも、商品名も「急、ピー」で、二度つらい。

 

インクが完全になくなり、さぁ新品の出番である。
しかし、まったく動かない。不良品だ。
慌てて、メーカーに問合せメールを送った。

すると、すぐに返信がきた。
「ご心配をおかけして申し訳ございません。お手数ですが、『よくある質問』に書かれていますように、今一度、カートリッジを奥に『強く』差し込んでください。それで動作しなければ、返品交換を承ります。」
言われた通り、奥に強く差し込んでみたら、無事綺麗に印字された。

なぜ、自分は説明書を読まなかったのだ。
小学校の頃からそうだ。「次の文章読んで答えましょう」の国語問題でも、読まずに解き始めていた。先生に「よく読んで!よく読んで!」と二重喚起された過去を彷彿する。

人は慌てると、天然パーマになる。思考が一瞬停止するのだ。

よく、人間の脳は全体の10%しか使われていない、という。
しかし、そういった残量のことよりも、窮地にたったとき、ちゃんと脳を使えるかどうかだろう。つまり大切なのは、瞬発力とか圧縮力ではなかろうか。

カラスの世界だって、クルミを道路に置いて割らせる賢い奴と、殻のまま丸呑みして「これ、美味しいよ!」と間抜けなことを言っている奴の、2パターンに分かれるのだ。

勇気をもって時間を犠牲にした者だけに、恍惚な考えが天から降りてくるのだろう。

「思い立ったが吉日」とは、常日頃、時間に対する潔さが評価されてのことだろう。

丁寧にお礼の返信を送った。
「メーカー〇〇さまへ、メールありがとうございます。お達しのとおり、奥に差し込んでみたら、ちゃんと動作しました。印字もばっちりエドはるみです。ありがとう。さようなら。」
一度狂うと、すべてが狂うことも分かった。

 

P.S.
携帯電話や会員登録などの解約は日割り計算をしない。
勿体無いからと、月末ギリギリまで引っ張るからそのまま忘れる。

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