Hira2’s.diary

そらはいつだって淡々としている――。

空飛ぶじゅうたん。

2017/02/09 0:00

押入れを掃除していると、札束が出てきた、と思ったら未使用の官製ハガキだった。
紛らわしい色で包装され、計2千枚ほど見つかった。
全部50円時代のもので、昔は、取行先など誰かに出していた。それが余っていたのだろう。

今は、どこにも出す当てもない。営業されることはあっても、営業することがない。
出すとしても不幸のハガキか、懸賞くらいだ。
こうなったら、出会った人全員に出してみようか。この前のカフェオレおばさんでもいい。

 

ハガキは有難い。
最寄りからポストから投函するだけで、全国一律で到着する。

今はメールが主になり、まだ未経験だがLINEへと時代が変遷して、言葉が届くことへの感謝が軽薄になった。そして一番怖いのが、誤送信だ。

先日、「ちょっと、トレイに行くね。」なんてメールを、福岡銀行に送信してしまったのだ。
でも、返信はなかった。失礼は承知だが、返信くらいしてくれてもいいだろうに。

でも、これは序の口だろう。
世の男性で、「愛してるよ。」を奥さまではなく、愛人に送る失態をやらかしたのは、そんなに多くはないだろうが、5万人はいると思う。

「今から、行くね。」なんて、飲み屋のママに送ったはずなのに、「あら。今日は早いのね。」なんて、奥さまから返信が来て、スゴスゴ帰宅する羽目になった男性は、日本で100万人は下らない。

では、手紙だとどうだろうか。これも予断を許さない。
夜、最愛の人宛てに書き終えた便箋を、その翌朝、封筒の宛名に、福岡銀行と書くかもしれないのだ。人は一日寝るだけで血迷うのだ。

 

でも、ハガキだと心配ご無用だ。
さすがに表と裏をその日に書き終えるだろう。
しかも、局員だって人間だ。配達中に、裏をチョイ見したくなる。

心温まる内容だったら、丁寧に配達してくれるし、もちろん不幸のハガキでも配達してくれるだろうが、その時の真心が違う。

つまり届くまでに、多くの人の想いも一緒に届くということだ
読む人も、安寧の秩序を感じるはずだ。しかも、たったの52円。

近く62円に値上がりするという。
もう面倒だから、100円に値上がりするのを待って、2枚を貼り合わせて投函してみようかと思う。

 

P.S.
収取時間を過ぎたポストに諦めて投函しても、翌日着いたことがある。
一体あれはどうなっているのだろうか。

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