Hira2’s.diary

そらはいつだって淡々としている――。

ナチュラルボイス。

2017/01/24 0:00

朝起きれば、久々の雪景色である。
サラサラのおしろいで身を包んだ地上を、朝陽が照らしていた。

年に数回あるかないか。
こんな絶景でも、もし毎日だと、飽き飽きしてくるだろう。

饅頭屋の甘い匂いも、毎日嗅ぐと頭が痛くなる。
鳥皮屋から立ち込める煙も、最初は香ばしくても、だんだん腹が立ってくる。

化粧をバッチリきめた女性だって、最初は「おっ」と思っても、
夕方頃には、化けの皮が剥がれてくるではないか。

相手の顔色を窺う、なんかマイナスのイメージがあるけど、
しかし顔色は、信号機と同様、人間関係の交通網を整理してくる大切な判断材料である。

 

では、声はどうか。
声色なんて言うじゃないか。

昼間、CDを予約するために、TSUTAYAに電話した。
受付の女性は、それは美しい声で礼儀正しい人だった。

電話を切った後、「いい声だったなぁ~」なんて余韻中の一時間経ったくらいに、またその店から着信が入ったではないか。

「はい」と出ると、電話口から「おっ!?」と聞こえる。
中年の男性かと思ったら、さっきの女性だ。間違い電話だったらしい。
そんな声がどこから出てくるのだろうか。さっきの声は雪と一緒に溶けたらしい。

顔も声も、できる限り素に近いほうが無難である。
積雪が溶けないのは、周囲が冷ややかだからだ。
スッピンかドッキリか分からないくらいのウッスラのほうが新雪である。

 

「CD到着しまたら、ご連絡いたしますので~」なんて恥ずかしそうに声が翻っている。
ドラマ『古畑任三郎』に出演した山口智子のセリフと声色をマネしたくなる。

「それ、さっき聞いた~」

 

P.S.
男性は年を取る度、プライドに厚化粧。

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