Hira2’s.diary

そらはいつだって淡々としている――。

金の芽。

2017/01/19 0:00

梅の木にポツポツと新芽が生え、寒さと格闘している。
一年おきにちゃんと顔を出すから、植物も感心である。

人間は、魚の目と格闘して、時期もランダムだ。
ある意味で格上である。

 

朝から玄関のチャイムが鳴り、「ブレーカーの点検に来ましたー」と、
老年の姿がカメラに映っている。新手の訪問販売か。

呼んだ覚えはない。追い返すと、
「電気事業法で決まっておりまして~」なんて言う。
出た。法律を盾に、食い下がってくる。

こっちも、六法全書は持ち合わせていない。
渋々部屋に通すと、指だけ芽を出したような手袋のまま、ものの5分で終わった。
「二日間で、80戸ノルマなんですよ~」なんて愚痴っているわりに、顔は喜々としている素敵なおいちゃんだった。

「また四年後、来まーす」なんて去って行ったけど、ご存命であればいい。

 

今度は、ベランダのほうからスピーカー音がけたたましく聞こえる。
古手の反対運動かと思いきや、ただの軽トラの廃品回収車だ。

一人が運転して、助手席からも何やら芽が出ている。人の顔だ。
見上げてくるから、目が合ってしまった。

今度も、ものの5分で終わるだろうと、試しに不要のパソコンを出してみたら、子どものように喜ばれて一時間も捕まった。

「地金が暴落した」話が5分、
「バブルの時代はよかった」話が55分。
目を見開いてしゃべっていた。
その間、音量は下げても、スピーカーは絶対止めない素敵なおいちゃんたちだった。

みな自分の花を咲かせよう、周囲に苦労を分かってもらおうとする。
仕事は建前で。

春まで、どれだけの芽が見れることやら。

 

P.S.
今度は、BBIQの営業が来た。筋金入りの世の中だ。

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