Hira2’s.diary

そらはいつだって淡々としている――。

満は辞すもの。

2016/12/21 0:00

むかし、骨董品を鑑定するテレビ番組があった。

満を持して依頼した品が、たった千円であったり、
逆に、恐縮している人に、300万円の高額が付いたりする。

持ち上げるだけ持ち上げて突き落とす、あの落胆ぶりを、お茶の間に届けたいという番組側の悪意が伝わるのだ。

目標金額よりも高いのなら、元々本人に見る目がなかったのだから、
逆に、その人が落胆しなくてはいけない話だ。だのに狂喜している。

ビンゴだった人の微妙な表情も、内心ではもっと高く付いてほしかったのだろうけど、
そんなことで欲をかいたら、別のことで高く付く。

 

来年の抱負の語り口なんかも目標である。
でも、4月頃にはすっかり忘却の彼方へと追いやられて、ただの気休めだった。

小学生に「将来何になりたいか?」なんて目標を掲げさせる授業でも、
まだ低学年なのに、保護者や先生がそれをフムフム聞いている。

「警察官」とか「サッカー選手」とか、発表させている光景を見ると、さっきの鑑定番組と差ほど変わらない気がするのだ。

 

ペンギンに「将来、飛びます!」みたいなことを言わせても意味がない。
飛べないことは、本人が次第に分かってくる。

目標とは、
じぶんにできないことを発見させることではないだろうか。

つまり、落胆し続けることだと思う。

確かに、お宝は眠っている。
でも、探すというより、毎日揺さぶって篩(ふるい)に掛けていく。

小さい石だけが残ったら、
コツコツ一人で、それを磨いていくしかないのだろう。

 

P.S.
「皇帝」「王様」、ペンギンは立派な名を獲得した。

このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る

スポンサー広告

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサー広告